「カカシを火影代行に…?」
厳しい表情のまま、奈良シカクは綱手の方を振り向いた。
昼の喧噪が一段落した火影室である。
外から聞こえる子供達の笑い声も間遠になっていた。
部屋に差し込む光も雲に遮られ、薄ら寒さを感じさせた。
怪訝な顔をするシカクの方を見ようともせずに綱手は窓に視線を投げた。
「ま。お前がいれば、引き継ぎは問題なかろう。」
説明を求めるように、シカクは綱手の視線の前に歩を進めた。
が、綱手はシカクの問いかけを拒絶するように立ち上がると、準備をしろ、と言い残し、火影室を後にした。
そしてそのまま、五代目火影は消息を絶った。
未承認 2022.11.22-10:13 Edit
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