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2008 *10 16 アニナル アスマに寄せて 超短い小話

うううう

分かっていたのにアニナル、アスマ先生のお話しにしんみりしてしまいました……

で、突発的に短い小話を…

時々、サイトにUPするほどでもない短いのを書いてしまうときがあるので、こちらにあげる事にしてます。

小話

のカテゴリ分けをしますので、そこから、見ていただければ…

最初にCPを表示しますね、地雷のある方は踏まないように(笑)

以下、たたんでますので、クリックプリーズ!


***カカシ***


任務書を片手に火影屋敷を出たところで、紅にあった。
花束を片手に、可愛い幼子の手を引いていた。

「あら、カカシ、これから任務なの?」

くったくなく聞いてくる紅に、俺も苦笑しながら答える。

「そう。もう一月休み無しなのよ。綱手様になんか言ってやって。」

俺がそう愚痴ると、

「上忍が少なくなってるから、大変ね。無理しなくちゃならなくなってるけど…」
「……」
「気をつけるのよ、カカシ。」

俺はその言葉に無言で手を振るしかない…

いつまでも見送ってくれる紅と幼子に背を向け、振り返ることは出来なかった…


紅の嘆き…残されるものの嘆きは、俺の半生に影のように寄り添ってきた。


顔も知らぬ母も、英雄とうたわれた父も、年若い師も、その又師も…初めて出来た友、初めて持った弟子…
その全てに俺は置き去りにされた。


そうして、大切なものを作ることに臆病だった俺が、やっと手に入れた光…

太陽の光輝を宿すあいつを失うことがあれば…

***ナルト***


いつも飄々としてるカカシ先生が、今日は朝からおかしかった。

どう、と具体的に言えるもんじゃねえケド、俺には分かる。


第一、任務に遅刻しないで来るって、おかしくね?

どうしたんだってば?


そう聞きたくなるのを我慢した。

先生は瞳術を連発して、任務が終わる頃にはへろへろだった。


先生に肩をかして里に戻って、初めて気が付いた。


かわいい幼児を抱いた紅先生にあって。

初めて…

気が付いた……

蒼と深紅のオッドアイが遠くを見つめるのに我慢が出来ず、オレはあの人を後から抱きしめる。

「俺は何処にもいかねぇってば…アンタ残して、何処にもいかねぇって…」

そう何度も何度も耳元で繰り返し。


あの人の体から、寂しい翳が消えるまで…

20:22 | 小話 [Comment:0]

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