ええっと。
もう、サーチにあげるのも面倒なぐらいくたびれ果ててます…orzorz
ファイルをいじるのさえくったくた^^;^^;
で、黄昏月にあげるべきSSをここにちょこっと。
時間つくって…ファイルのアップロードソフトの設定いじって…
黄昏月のテンプレからしてなくなってるからそれも引っ張ってこなきゃならないし…
(;ωノ|柱|。。。
とっても面倒なんですが…
でもでも、がんばって書いたので、当たり障りのないところまで…
あげます(笑)
苦手な方がいるかも、なので、こちらでは…ここまで(笑)
に、しておいた方がいいですよね^^;
打ち伏した男の目の前にしたたったのは誰の命の残骸か…
馬手を深紅に染めた銀髪の死神が、まるで夜の支配者のように月を背に従えて見下ろしていた。
「た…助け…」
命乞いをするほどの時間さえ、男には無く。
「他者の命を塵芥の様に扱いながら己の命乞いとは…随分身勝手なことだな」
――――……
身分が違う、とか。
自分は小国とはいえど、大名の跡取りだとか。
そんなことはこの銀色に光る美貌の「魔」にとって何の意味を持つはずもなく、かつて、川の国の放蕩息子であった「それ」は…
「想像力がなさ過ぎるねぇ。無理無体をし続けていたら、周りの国を刺激する、って思わなかった?川なんて国、火の国が怒らせたら一瞬で消えるぞ…?」
そして、男が激怒させたのは…火影。
火の国の大名が心酔してやまない最強の影…
そして、そして…「これ」はその火影の唯一無二の…
――――――――…
こぼれていく命の残滓を無表情に見つめていたカカシは、小さくため息をついて踵を返した。
自分の実の息子の死刑執行を容認した、川の国の年老いた主のどこかほっとした表情を思い出しながら……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「お疲れ様でございました…」
表情を伺わせない、丁寧な物腰の番頭が、血臭を纏い付かせたカカシを迎え入れる。
任務がらみで助けることになった忍の男、しかし重傷を負った体では復帰できないと知ったカカシは、その腕を惜しんで山の奥深くにひっそりと宿を開かせた。
諜報任務の忍びたちの連絡拠点に使おうと思ったのだが…
里の上部に知らせる前に大戦がおこりうやむやのまま今になってしまっていた。
「久しぶり。変わりなかったか?」
暗部面を外しながらそう尋ねるカカシに、男はようやく表情を緩め、
「千年一日のことく…何の変わりもありません」
「…それが何よりだ。」
結界を張っておいてほしいと頼むと、それだけですべてを了解した番頭は、無駄口をたたかず、そっと下がっていった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
体力的にどうこう言うような任務ではなかった。
人数こそ数十人、手数がかかる仕事だが、それぞれの所在はすでに暗部の新人たちがきっちりと調べ尽くしていた。
後は…ばらばらになっている彼らを一両日の内に…。
任務そのものよりも、移動に手間がかかったな…
カカシの姿を再び目にした男たちのほとんどは、またその体に手をかけようとし、かえって近寄ってくる始末で、それは追いかける手間が省けて助かったのだが。
鼻先まで湯に沈んでカカシは深いため息をついた。
木の葉木菟の声が、揺れる木々の葉ずれの音に混じって遠くに聞こえ、四方に人の気配もない。
宿の男たちはすでに村に下がっているようだった。
たいまつの薄明かりの中、揺れる水面をみながら、一様に命乞いをした男たちの最期を思う。
己の命と他の命。
どうしてそこに区切りをつけるのかカカシには解らなかった。
人の命が軽い物なら、己も人、己の命も軽いはずだ。
カカシはそのことを知っている。
人は簡単に死ぬ。
それは己も同じ。いつ、自分の命が消えてもおかしくはない。そんな世界で自分は生きている。
しかし、その覚悟無いまま、他人の命を奪う者があまりにも多い…
バシャバシャと音を立てて顔を洗う。
額に張り付く前髪を掻き上げ、ごつごつした岩の上に頭をのせると、湯の中で長々と体を伸ばした。
夜の露天の湯、陰惨な任務の後には最高の贅沢だ、と、カカシはうっとりと目を閉じた。
つくん…
微かな疼きが下腹部にはしる。
迷惑そうに自分の下半身を見やったカカシは、透明な湯の中に、揺らぐ自分の白い体のその部分がゆるく立ち上がっているのを見た。