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2008 *12 21 Christmasに向けて小話連載!

拍手、ありがとうございます!励ましていただいてます!

で…

昨日、後編上げて、直ぐにChristmasのお話しに取り掛かったんですが…
うう、24日に間に合うかどうか分からない…^^;
なので、
出来たところから、小話にあげて行くことにしました。
それなら、完結が少しずれ込んでも…(笑)
という、せこい魂胆からです(笑)

最後の話は、今までの分とまとめて表にUPする予定です。
24日に。
予定は未定で…ってやつですが…(笑)
だから、今日から4日連続の連載の予定…です。
…ワタシもチャレンジャーだなあ…と思わないでもないんですが…(笑)

短かったりだらりと長かったりしますが、少なくとも年内には…お、終わらせるぞ…(笑)…

年末の年越し話はどーなるのかしらん…(汗)

毎日頑張って、出来たところを載せますので、お時間、おありの方は、どうぞ、お付き合いくださいませ。ま、多分、一回は短いですから…(笑)

では、↓clickplease!! テンカカです!

求めよ、さらば…


act.1


岩隠れの里に幻の銘酒があるそうですね
よっぽどのツテでもないと手に入らないそうですよ


そんなことをボクがカカシ先輩に言ったのはもうずいぶんと前の事だ。
どんな話の流れでそんなことを言ったのかさえ覚えていない。

なんとなく、小耳にはさんだ事をふと口に上らせたに過ぎなかった。

けれど。

-あの人はもう!!

また遅刻か!


ここの所、どうもカカシ先輩は単独任務ばかり選んでいるようで、その所為でボクにまで単独任務がまわされてくる。
…いっちゃなんだが、ボクとツーマンセルを組める暗部はそうそういないんだ。
実力差がありすぎるバディは、片一方に負担をかけ、却って足手まといになり、大事になりやすい。
だから、かえって一人の方が動きやすい。なので、本来なら二人でやる仕事まで、ボク一人に回ってくる。
それはカカシ先輩も同じ事で、単独任務、と選んでも、他の暗部、上忍ならツーマンセルでする仕事を一人でさせられているらしい。

なんでそこまで一人で任務に就きたがるのかがわからない。

ボクはずっと不安なまんまだ。
ボクはカカシ先輩に避けられてるんだろうか…

ボクは気分が顔に出ない性質で、その日もカカシ先輩に待ちぼうけをくわされたまま…待ち合わせの場所が見える範囲でそこここ、移動していた。
何時間も待たされるので食事やらトイレやら考えておかないといけない。

それでも幾分ぼおっとしていたのだろう、サクラが直ぐそばに来るまで気がつかなかった。

「ヤマト隊長!珍しいトコにいるんですね?待ち合わせですか?」

サクラは珍しく忍服を脱いで、華やかな私服を着ている。

「ああ、まあ、そんなところなんだけど、サクラ、綺麗に着飾ってるね、デートかい?」

「だったらいいんですけどね…!ナルトとサイ君と待ち合わせなんです。Xmasイブに一人でいるのって寂しいじゃないですか!」
そういってサクラは肩をすくめた。
「ま、恋人がいません、って宣言しているようなもんですけど…」

苦笑いのその仕草は、もう十分に彼女が大人の女性に近付いてきているのを感じさせてボクは自分がえらく年を取ったような気にさせられた。

「イブは恋人と一緒にすごすものなのかな?」
「あれ、だから、隊長もデートなんでしょ?」
「ああ~~ボクはカカシ先輩に呼び出し食ってるんだよ。」

そう正直に白状したボクに、彼女は気の毒そうな目をして、風邪引かないように、といって、待ち合わせ場所に急いでいった。


そっか、イブには二人で過ごすものなんだ…

ボクはどうしてもそういった行事や習慣に疎い。

物心付いてからというもの、思い出したくもない目に合ってきて、それから逃れたら任務づけだ。任務に盆も正月もあったもんじゃないし、そもそも家族団らんというものすら知らない。

けれど、カカシ先輩とこういう関係になって、それまでの人生で与えられなかったものをみんなあの人に与えてもらっている気がする。

だから…


先輩、今、何してるのかな…


見上げた空は灰色で、そこから降ってくる雪は、影のように澱のように、ボクの気持ちを沈めていくようだった。


続く…

13:43 | 小話

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