男の嗜み
「せんせー…大丈夫か…?」
……大丈夫なわけないじゃないのよ…
「だから、ちゃんと準備しておこうとしてたんだってばよ…?」
…………準備が整ってなかったらやめておこうっていう選択肢は無かったのか、ナルトぉ…!!!!
◇◆◇
「ナルト、何してんの…?」
「…あ…?何してるって、カカシ先生、明日から先生と俺、ツーマンセルだてばよ?準備しねーと」
「へぇ…!感心だなナルト。いつもは俺に蹴り飛ばされてからしか準備しないの…に…って…………何よ、コレ…?」
「えへへへ…ちゃんと準備してるから、安心していいってばよ!先生!!」
「……いや、準備はわかったから。で、コレは何だって聞いてるでしょ…?」
「あれ…?先生、まさか、知らねーの…?コレ…?」
「……知ってるよ。だから、なんで、こんなに、ここにあるのかって聞いてるんだよ。」
「先生、男の嗜みだろ?コレの準備は…??俺、綱手のばーちゃんにそう教わったってばよ?突っ込まれるものの立場になれ、この馬鹿って…拳骨付きで教わったってばよ?」
「………!!!!」
「…?どうしたってば…?先生?コレ、無いと、先生、困るだろ?出先で腹壊したりしたら、大変だし…?俺はまあ、無い方がいいっていうか、まんまで先生を感じたいっていうか…えへへへ」
「……ナルト………」
「あ、いやいや、先生、心配しないでいいって!俺のそんな小さなこだわりは捨てていいってばよ!先生のためにちゃんとコレ、俺ってば使うから!!」
「………俺のため、っていうのは分かった……。ありがとな、ナルト。」
「いいってばよ、先生!」
「……だけどな、ナルト。この量は何なんだ……!!??」
「…へ…?足りないかな…?」
「!!!!!あほう!!おま…ひと箱にいくつ入ってると思ってんだ!!!!なんで5箱もあるんだよ!!!!3日の予定の任務なんだぞ!!」
「……!!あ…っ!そうか!!」
「……(やっと気づいてくれたか…)そうだろ、おかしいでしょうよ…?」
「計算間違えだってば!一日2箱なら6箱いるってばよ…!!!!」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「っっっつ…いってええええ!!!先生、いてぇよ、なんで殴るんだってばよ!!」
「………置いて行け…」
「だって先生…」
「…お・い・て・行けっ!!!!」
「……でも先生…」
「わかったな、ナ・ル・ト!!!!」
「……はい…わかったってばよ……」
「よし…なら、いい…。」
「…せんせぇ…」
「…久しぶりの二人っきりの任務だから、がんばろうな、な、ナルト!」
「……うん…」
─でも…先生。コレ、置いてっても…先生が困るだけだと思うんだけどなあ………
◇◆◇
そうして冒頭のシーンにもどる………
終
Update 2009.08.06
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